50代60代におすすめの自費入れ歯とは
50代60代は歯の悩みが増えてくる年代です。
歯の欠損が生じ、現在入れ歯で悩んでいる方、これから入れ歯で不安に感じている方は少なくありません。
しかし、その悩みや不安をなくして快適な生活を送りたいにも関わらず、従来の保険内治療の入れ歯ではなかなか厳しいということもお気づきの方もいらっしゃると思います。
このブログでは、歯や入れ歯の悩みを抱えている50代60代におすすめの自費(保険外治療、自由診療)の入れ歯を解説します。
この記事の執筆は、入れ歯、義歯の治療を専門としている、学会やコンペティションで数々の受賞歴を持ち、全国の歯科医師に入れ歯、義歯の内容で、多数の依頼講演と執筆を行う東京の「このは歯科クリニック」の院長である小西浩介が行っておりますのでご参考にされてください。
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【歯のお悩みブログ】知ると歯の悩みが減っていく!入れ歯、義歯治療に関する有益な情報のまとめ
この記事の内容は、
- 保険内治療の入れ歯が『厳しい』理由
- 保険外治療の入れ歯なら『どこでも、なんでも良いわけではない』理由
- 歯で悩んでいる50代60代に合う自費入れ歯の条件とは
- 50代60代におすすめの自費入れ歯とは
- まとめ
保険内治療の入れ歯が『厳しい』理由
50代60代で保険内治療の入れ歯で悩んでいる方は少なくありません。
当院に来院される方の半数以上は、現在使用している保険内治療の入れ歯で悩まれています。
「入れ歯が合わない」「痛みがある」「外れやすい」「入れ歯をひっかけた歯がどんどん悪くなってくる」など入れ歯の悩みは多種多様で、深刻なお悩みがほとんです。
残念ながら、保険内治療の入れ歯は、調整してもお悩みが改善されないことがよくあります。
従来の保険内治療の入れ歯でご自身の歯が残っている、部分入れ歯の場合は、歯が欠損した部分をご自身の歯に針金のようなものでひっかけて入れ歯の支えにします。
また、ご自身の歯が一本もない場合は、総入れ歯と言いますが、歯茎に人工の歯と歯茎をのせている入れ歯の構造です。
実は、従来の保険内治療の入れ歯は、日本で保険内治療が開始された頃から入れ歯の材質や根本の仕組みや構造はあまり変わっていません。
そのようなこともあり、私が歯科医師になった十数年前と比較しても、保険内治療の入れ歯でのお悩みは依然変わってはいません。
患者さんからすれば、保険内治療の入れ歯でも良い治療を受けたいと思われる方も当然いらっしゃると思います。
しかし、保険内治療の入れ歯は製作方法や材質、入れ歯の仕組みは国で決められており、なかなか保険内治療の入れ歯治療は、患者さんも歯科医師も『厳しい』と思うことも多々あります。
インターネットの情報でも、医科の保険内治療は最善で、歯科の保険内治療は最低限のものと、医科と歯科での入れ歯治療を含めた歯科の保険内治療のイメージの乖離があることも事実です。
私は保険内治療の入れ歯が良いか悪いかを言いたいわけではありません。
実際、私は患者さんのために、自分の力量不足なのではと思い、歯科医師になり始めの数年はなんとか保険内治療でも技術でカバーできないものかと努力を重ねました。
しかし、保険内治療では使用する材料材質、治療や入れ歯を製作するステップ、費用が国で一律に決められているため、なかなか『厳しい』というのが現実でした。
昨今では、インプラント治療が普及しているため、保険内治療の入れ歯は『厳しい
』から、インプラントをという流れもありますが、
私は入れ歯の種類の中でも保険外治療のおすすめの入れ歯を専門としておりますので、1つの治療方法としてご紹介したいと思います。
※この記事を読まれている方で、保険内治療の入れ歯で十分という方もいらっしゃるかもしれませんが、現在入れ歯の悩みがなくても、入れ歯の支えとしていたご自身の歯にトラブルが起こり、そこからお悩みになることもありますので、将来に備えてこんな入れ歯もありますという認識でいていただければと思います。
保険外治療の入れ歯なら『どこでも、なんでも良いわけではない』理由
当院に来院される方には「保険内治療の入れ歯でうまくいかなかったので、保険外治療(自費)の入れ歯にしてみたけどうまくいかなかったので困っている」という方も多くいます。

他院で自費入れ歯で治療したものの困っていた患者さん

当院で治療する前の状態の見た目。見た目に関してもお困りだった。
残念ながら、保険外治療の入れ歯ならどのような種類でもうまくいくというものではありません。

当院で自費入れ歯で治療した状態

当院で自費入れ歯で治療した見た目
保険外治療の入れ歯治療では、様々な種類や材質を何を選ぶか、そして歯科医師の技量も結果に大きく影響を及ぼします。
保険外治療の入れ歯の多くは、入れ歯に特殊な針金、もしくは審美的な理由で針金ではないピンクの種類や材質でひっかける入れ歯(ノンクラスプデンチャー)の種類が大半です。
保険内治療の入れ歯でうまくいかない、厳しい理由の大半は、歯に針金や類似した構造で入れ歯を支えにしていることに起因しています。
入れ歯の支えで歯にひっかける構造ゆえに、入れ歯が動きやすく、違和感が発生しやすいため、「入れ歯が合わない」「痛みがある」「外れやすい」「入れ歯をひっかけた歯がどんどん悪くなってくる」という従来の入れ歯の悩みにつながっています。
また、入れ歯は保険外治療であっても(あるからこそ)歯科医師の技術が顕著に結果に現れます。
私は、これまで歯科医師でも珍しい自費入れ歯治療専門で、これまで患者さんを治療した症例発表を行い、学会やコンペティションで受賞をしています。
また、入れ歯の技術を全国の歯科医師に講演や執筆活動も多く行なっております。
このような歯科医師は全国的に少なく、当院のような自費入れ歯専門で全国から、私の東京にある歯科医院に、たくさん患者さんが来院されるというのも珍しい歯科医院と言えます。
しかし、入れ歯治療の実績があろうとなかろうと、入れ歯の名医であろうとなかろうと、保険外治療の自費入れ歯であっても、まずはどのような入れ歯の種類を選択するかが重要です。
歯で悩んでいる50代60代に合う自費入れ歯の条件とは
では、50代60代に合う自費入れ歯の条件を解説します。
50代60代では、歯が欠損しているところもあり、何かしら過去に他の歯も治療を受けていることも多々あります。
厚生労働省の統計でも、50代60代になると、過去に治療した歯が多くなっている傾向にあり、何かしらの人工の歯(被せ物やブリッジ、入れ歯等)がお口の中に多数あるという方が増えてきます。
55歳〜64歳の方においては約半数以上の方のお口の中には何かしらの義歯が入っているというデータもあります。
したがって、歯の欠損したところだけに良い入れ歯をしたとしても、歯が悪くなって再び歯を失うと、また入れ歯を作り直さなければならないことも想定しなければなりません。
そもそもご自身の歯にひっかける構造や仕組みでは、見た目や使い勝手の問題以前に、ご自身の歯を傷めてしまう可能性があります。
そのため、現在歯で悩んでいる方や、これから歯で悩むかもしれない50代60代に合う自費入れ歯の条件は、
- 残りの歯が悪くなってきてもその都度、入れ歯を作り替えをせず永く使うことができること
- 入れ歯を支える仕組みが、ご自身の歯に負担をかけにくいこと
- 入れ歯の動きが少なく、痛みや違和感が少ないこと
- 見た目が自然であること
この4つの条件が揃う、入れ歯であれば、入れ歯や歯で悩むことも少なくなると考えます。
50代60代におすすめの自費入れ歯とは
これまで説明したお話を理解した上で、
私の50代60代におすすめ自費入れ歯はドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)です。
ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)は、入れ歯という名前がついていますが、従来の入れ歯とは全く構造やイメージも異なります。
【関連記事】テレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)とは?特徴、種類、メリット、費用
ドイツ式入れ歯と一般的には呼ばれていますが、正式名はテレスコープ義歯やテレスコープデンチャーと呼びます。
ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)は日本では馴染みが少ないですが、ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)の歴史は100年以上もあり、本場ドイツではインプラントと同じように普及しています。
ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)は、インプラント治療のように骨にインプラントを埋め込むこともありません。

ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)で治療を行う前の状態

ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)で治療を行った状態
従来の入れ歯とは異なり、入れ歯を支えにするために針金や針金に類似した仕組みではありません。
自分の歯を取り込み、歯に負担をかけづらくし、かつ歯を守ってくれるような仕組みです。
ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)は、従来の入れ歯ではなく、取り外しができる被せ物のような構造です。

歯がボロボロでお困りの状態

歯がボロボロでお困りの状態の見た目

ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)で治療を行った状態の見た目
歯がボロボロでも歯を治療して義歯の中に歯を取り込むことができるため、歯がボロボロの方ほど、歯の悩みが一気に減るため、ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)が向いている傾向にあります。
歯がほとんどなく、ご自身の歯が残り1本しかなかったとしてもドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)は可能です。

50代女性の治療前の状態

ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)で治療した状態

ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)で治療した状態の見た目
全ての歯を抜く前に、歯が弱くてもその歯を残してドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)ができる可能性があります。
ご自身の歯があることによって、噛む感覚を得られたり、義歯がより動きづらくなるため、総入れ歯やインプラントのオールオン4をする前にまずはドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)をご検討いただければと思います。
【関連記事】総入れ歯とテレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)の違いと選び方
ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)は、見た目も自然で、入れ歯でよくある「老い」のイメージではありません。

ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)で治療した状態の見た目
義歯の動きも少なく食事や生活の具合も、従来の入れ歯を経験されていた方によると比べものにならないとよく話を聞きます。
また、ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)は将来ご自身の歯を失ったとしても簡単な修理で作り替えをせず使用することができます。
【関連記事】テレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)を詳しく解説!特徴、種類、メリット、費用
ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)ではない保険外入れ歯の種類の多くは、歯が抜けてしまうと、入れ歯を歯で支えている以上、作り替えとなってしまうことがあります。
歯が抜ける度に作り替えの費用がかかってしまうことも心配で不安だとは思いますが、何より歯が次々に抜けてしまい何度も歯で悩んでしまうことを考えれば、患者さん自身の将来的な歯への不安な気持ちは計り知れないと思います。
ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)は、200万~300万円ほどの治療費用はかかりますが、将来も見据えた義歯となっており、永く使っていただけるような義歯となっています。
ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)以外の保険外入れ歯を何度も作り替える費用や、インプラントを生涯にわたり何本も治療する費用を考えると、ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)の治療費用はコストパフォーマンスが高いことも理解できると思います。
何より、生涯にわたり、ずっと歯医者に通う精神面や時間的なことを考えると、メリットは大いにあると考えます。
【関連記事】テレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)の値段費用を教えてください
【書籍紹介】ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)がよくわかるおすすめ書籍
50代60代では、また歯が悪くなったどうしようと不安が尽きない方もいらっしゃると思いますが、ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)にすることで、今後の歯の悩みがかなり減ります。
これまで、歯のことをずっと考えてしまっていた方には精神的にとても楽になると思います。
また、従来の入れ歯や自費入れ歯でも患者さんのネックになるのが、夜間就寝時は入れ歯を外さなければならないことです。
就寝時とはいえ、入れ歯を外したくない方もいらっしゃると思います。
ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)は就寝時も装着したままですので、そのような心配は全くありません。
また、保険内治療の入れ歯では材質上、臭いがつきやすいこともありますが、ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)は材質上、そのようなことはほとんどありません。
したがって、ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)は、ご自宅でつけ置き洗浄をする必要もありませんので、家族に入れ歯を見られることを回避することもできます。
従来の入れ歯では、入れ歯用接着剤を使用している方もいらっしゃると思いますが、ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)では入れ歯用接着剤が入り込む余地もないほどぴったりしているため、使うことは推奨しておりません。
入れ歯用接着剤がなくてもいいということは患者さんからすれば非常にストレスが減るということは容易に想像ができます。
このように、ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)は、現在入れ歯でお悩みの方や、これから入れ歯にしてどうなるのか、将来も不安という方や、歯を失っていたり歯がボロボロでお困りの方にとっては、欠かせない治療の選択肢です。
【関連記事】テレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)を詳しく解説!特徴、種類、メリット、費用
当院では、このドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)治療を専門にしています。
インターネットで私の実績を見つけて、当院でドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)治療を受けに、この東京に全国から患者さんが来院されています。
【院長紹介】テレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)の治療で数々の受賞歴を持つ院長の経歴紹介

歯がボロボロでお困りの状態

ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)で治療した見た目
歯がボロボロな方や、過去に治療を受けた歯が多い方ほど、このドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)治療が向いています。
逆に、歯の欠損が1本ほどと少なく、他の歯がこれまでほとんど治療を受けたこともなく歯が健康な方には、ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)治療は向いていない可能性があります。
この記事を読んでいる方でも、ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)が良さそうとご存じだった方もいらっしゃると思います。
だけども自分はどうなるのか心配という方もいらっしゃると思います。
そのような方は当院のホームページの症例集にて、これまでドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)で治療した様々な方の実際のBEFORE、AFTERも掲載しています。
【症例集】仕上がりの見た目や治療費用は?テレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)で治療した症例集
きっと、ご自身に近い状態の方が見つかると思いますので、少しでも不安が減るように、まずは症例集もご覧ください。
当院にお越しになる方の多くは、症例集も見られ、この歯医者なら私も良くなるのではないかと思った、という方が大半です。
ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)を詳しく知りたい方は下のリンクでご確認ください。
【関連記事】テレスコープ義歯を完全解説!特徴、種類、メリット、費用は?
ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)をある程度ご存じの方で、不安な点や疑問点を解決したい方は下のリンクでご確認ください。
【関連記事】テレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)のよくある質問Q&Aまとめ
私は歯が1本もない、歯が数本あるけどドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)ではなく総入れ歯なのかなという方は下のリンクでご確認ください。
【関連記事】総入れ歯とテレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)の違いと選び方
私のドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)の実績が気になる方は下のリンクでご確認ください。
【院長紹介】歯科医師にテレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)を教育する院長の経歴紹介
今後の歯の悩みをなくしたい、ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)、総入れ歯をよく知りたいという方は、すべての情報をまとめていますので下のリンクでご確認ください。
【歯のお悩みブログ】テレスコープ義歯やドイツ式入れ歯の有益な情報をまとめています
まとめ
今回は、50代60代におすすめ自費入れ歯、ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)を解説しました。
ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)はメリットが多い入れ歯治療ですが、歯の状態や骨格などのお口の中の状態によって向き不向きがあります。
ご来院いただきお口の中の状態を見れば、あなたにドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)が向いているかどうかをお伝えできます。
これからドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)や総入れ歯をご検討の方は、すぐに治療はせず、初診時にまずはお悩みをお伺いし、治療のご相談を行いますのでご安心してまずはお越しいただければと思います。
初診は5500円(保険外診療)です。
【書籍紹介】ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)がよくわかるおすすめ書籍
当院でテレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)で治療した患者さんをBEFORE,AFTERで掲載しています。
治療前の状態から、治療後の見た目、治療費用等も掲載していますのでご参考にされてみてください。
【関連記事】見た目や費用はどうなる?テレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)で治療した症例集
執筆者 このは歯科クリニック 院長 小西浩介