50代60代で総入れ歯の人はいますか?歯がボロボロ治療専門の歯科医師が解説

50代60代で総入れ歯の人はいますか?歯がボロボロ治療専門の歯科医師が解説

50代60代で総入れ歯の人は少なくありません。

総入れ歯と聞くと、ネガティブなイメージをお持ちの方も多いと思います。

人生100年時代といわれる中、50代60代で総入れ歯であっても、まだまだこれからの人生を楽しんでいただきたいと私は切に願っています。

きちんとした総入れ歯の場合、総入れ歯でも見た目や生活を気にすることなく過ごすことができます。

 

この記事では、総入れ歯でも前向きになれるように、総入れ歯の種類の選び方や、当院で50代60代で総入れ歯治療を行なった患者さんの実例も紹介します。

少しでもお困りの方が、前向きになっていただければと思います。

この記事の内容は、

  1. 50代60代で総入れ歯になる原因とは?
  2. 50代60代の入れ歯の割合
  3. 部分入れ歯と総入れ歯の違い
  4. 総入れ歯の種類と選び方
  5. 総入れ歯とインプラントとの比較
  6. 【実例写真あり】50代60代で総入れ歯の見た目はこうなる
  7. 総入れ歯になると生活はどうなる?
  8. 総入れ歯の治療費用、値段、料金表
  9. まとめ

50代60代で総入れ歯になる原因とは?

歯を失う原因は、虫歯、歯周病、歯根破折がほとんどです。

50代60代で総入れ歯になる原因は、これまで治療した歯が次々に悪くなることで全ての歯を失うことにあります。

 

当院で総入れ歯の治療で来院された患者さんのお口の中。当院では、50代60代で、このような状態は少なくない。

 

患者さんは、食事が取れず、見た目も気になるが、今までどこの歯医者に行けばいいかわからなかった。歯がボロボロだが、歯医者に行くのが恥ずかしいとお話しされていた。

 

50代60代の入れ歯の割合

厚生労働省のデータによると、55~64歳になると何らかの義歯(ブリッジ・部分入れ歯・総入れ歯)を使っている人の割合は、50%以上となり、65〜74歳では70%以上と高い割合を占めています。

その中でも、50代60代で総入れ歯の人の割合はおよそ10%という報告となっております。

 

年代別:何らかの義歯の割合※改変引用:安藤 雄一:歯の喪失の実態、厚生労働省e-ヘルスネット

 

しかし、当院には50代60代で総入れ歯の方は多く来院されるため、このデータ以上に50代60代で総入れ歯の方はいるのではないかという臨床実感です。

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部分入れ歯と総入れ歯の違い

部分入れ歯とは、自分の歯があり、歯を失ったところもある状態で、自分の歯を支えにしてないところの歯を補う入れ歯の種類です。

一方、総入れ歯とは、自分の歯が1本もなく、全て入れ歯である状態に使う入れ歯の種類です。

ご自身の歯が1本でもあれば総入れ歯とは言わなくなります。

 

総入れ歯の種類と選び方

総入れ歯には種類があり、保険内治療つまり保険適用の総入れ歯と、保険外治療つまり自費治療(自由診療とも言う)に分かれます。

いずれも歯が1本もない総入れ歯には変わりはありませんが、素材、材質、治療方法、製作方法などが異なります。

 

保険内治療つまり保険適用の総入れ歯は、安価に済みますが、全国の歯科医院で一律で素材、材質、治療方法、製作方法が定められているため、大きな違いはほとんど出ません。

そのため、技術が高い歯科医師であってもより良くすることは困難となります。

 

保険内治療つまり保険適用の総入れ歯は、見た目や噛み合わせ、使い心地は一般的に満足できないことが多いため、当院では推奨しておりません。

 

 

ただし、保険外治療つまり自費治療(自由診療とも言う)の総入れ歯であれば、どこの歯科医院で行なっても同じということではありません。

治療前:他院で総入れ歯治療を行なった患者さん

 

他院で数百万円かかる保険外治療で総入れ歯治療を行なったが、見た目や噛み合わせが不良で、当院に来院された。

 

治療前の総入れ歯の見た目

 

上の総入れ歯も下の入れ歯も見た目も気になるとお話しされていた。

 

当院で総入れ歯治療を行なった治療後

 

当院で保険外治療の総入れ歯とドイツ式入れ歯で治療を行い、噛み合わせも整えた。

 

当院で総入れ歯治療を行なった治療後の見た目

 

見た目も生活も良くなり人生がより楽しくなったとお話しされていた。

 

このように歯科医療では治療技術の差が如実に出るため、入れ歯専門や歯がボロボロの専門で、かつ名医と言われるような技術が高い歯科医師のもとで治療を受けることをお勧めします。

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<総入れ歯とインプラントとの比較>

総入れ歯の仕組みは、歯茎の上に入れ歯をのせて吸盤の作用である「吸着現象」と噛み合わせをうまく整えることで安定します。

この吸着現象と噛み合わせは歯科医師の技術や素材、材質、治療方法、製作方法によって左右されます。

 

一方、インプラントは人工歯根と呼ばれる金属製のボルトのようなものを歯肉の中の骨にインプラント体(たい)を埋め込み、総入れ歯の症例の場合は、総入れ歯のようなものを装着します。

一般的にインプラント体で入れ歯を固定するため、固定式のものが多く総入れ歯のような吸着現象を必要としません。

 

総入れ歯とインプラントのメリット、デメリットは真反対であります。

 

インプラントと比較した総入れ歯のメリットは、

・取り外せるので修理ができる

・高齢になっても扱いが楽

・インプラントをしていないため、インプラントが膿んだりする心配はない

・インプラントと比較すると保険外治療でも安価になることが多い

 

一方、インプラントと比較した総入れ歯のデメリットは、

・インプラントのような支えがないため、場合によりインプラントよりも動きやすいこともある

・取り外すという心理的な負担を感じる方もいる

 

 

総入れ歯もインプラントもメリット、デメリットがありますのでどちらが良い悪いではなく、患者さんの希望や治療費用、将来を見据えてどちらの選択がいいのかを歯科医師とよくご相談されて決めた方がいいと思います。

 

【実例写真あり】50代60代で総入れ歯の見た目はこうなる

これから総入れ歯にしたい方も、総入れ歯の見た目が気になる方は少なくありません。

 

当院で実際に総入れ歯の治療を受けた患者さんの見た目を見ていきましょう。

 

治療前。虫歯や歯周病に罹患している。過去に治療した歯も全て悪くなり、ご本人も総入れ歯になることを理解されていた患者さんのお口の中。

 

治療前の見た目。患者さんはとても気にされていたが、私は必ず良くなりますからご安心くださいと伝えて気持ちの面でも寄り添うことが大切だと思っています。

 

治療後。上下総入れ歯の治療を行なった状態。

 

見た目もとても気に入ってくださり、食事ができるようになったと喜んでいただいた。

 

治療前。全てが歯周病でほとんどの歯が抜歯となる患者さん。

 

治療前。見た目も気にされていた。

 

治療後。上は総入れ歯、下の歯は自身の歯を2本残してドイツ式入れ歯で治療した。総入れ歯でもドイツ式入れ歯でもきれいにできる。

 

治療後。見た目も満足していただいた。

 

このように総入れ歯であっても総入れ歯とわからないように、見た目を綺麗にすることもできます。

したがって、総入れ歯にしたら老け込んだ見た目にならないか心配な場合でもご安心いただけたらと思います。

 

※総入れ歯は技術差が非常に出やすい治療となりますので、歯科医師によって結果が異なります。他院での総入れ歯の結果については責任を負いかねます。

 

総入れ歯になると生活はどうなる?

治療前:上は全て抜歯で総入れ歯、下の歯は歯が残るのでドイツ式入れ歯で治療を開始することとした。

 

治療前の見た目。

 

治療後のお口の中。

 

見た目は治療前から劇的に変えないように、自然にすることもできる。上の総入れ歯も問題なく、食事も不自由なく生活できているとお話しされていた。

 

 

治療前。食事も見た目も生活に支障が出ている状態。

 

治療後。上の歯は総入れ歯、下の歯は自身の歯を残してドイツ式入れ歯であるテレスコープ義歯で治療した。食事も見た目も不自由ない生活を取り戻せている。上の総入れ歯は口を開けても落ちることはない。

 

総入れ歯で歯がない期間の食事はどうするのか?という質問をよくいただきますが、当院では治療開始後2回目に、すぐに総入れ歯の仮歯である仮義歯を装着して生活の再建を行なっている。

 

 

治療前

 

治療前

 

治療開始2回目に上は仮義歯(仮の総入れ歯)を装着し、同時に下の歯も即日で仮歯をいれ、噛み合わせを整えた。

 

見た目も感動していただき、食事も取れるようになり家族も喜んでくれたとお話しされていた。この仮歯、仮総入れ歯を入れてから本格的な治療を進めるようにしている。

 

当院では総入れ歯にしたからといって、これから柔らかいものだけ一生食べてくださいとは言うことは決してありません。

食事制限、生活の制限もありません。また、就寝時に外してくださいという指導もしません。ぴったりして材質の良いものであるため、必ず就寝時も装着したままお休みいただきます。

 

※総入れ歯は技術差が非常に出やすい治療となりますので、歯科医師によって結果が異なります。他院での総入れ歯の結果については責任を負いかねます。

 

総入れ歯の治療費用、値段、料金表

当院での総入れ歯は132万円です(保険外治療)。

上下の総入れ歯の場合は2つ必要ですので、264万円となります。

 

総入れ歯製作期間は開始から装着までおよそ4回の通院が必要で、約2か月で治療が終了します。装着後の調整もこの費用の中に入っています。

 

この治療費用の中に仮義歯(仮総入れ歯)が入っていますので、すぐ歯を入れたい方や、一度見た目を確認したい方などもご安心ください。

【関連記事】総入れ歯治療で歯がない期間の食事はどうすればいいのか?解決策を解説します

 

仮総入れ歯は治療開始から2回目に装着できますが、お口の中の状態を診察してから再度ご説明いたします。

 

抜歯が必要な場合は、1本8800円別途必要です。

 

総入れ歯装着後の定期的なメンテナンス(目安:6ヶ月に一度)は13200円で承ることができます。

 

その他、様々な治療のオプションもご用意しておりますので、詳しくはご来院の際にご説明ご相談を行います。

 

まとめ

このように50代60代の総入れ歯にする方は当院では多く来院されます。

当院で入れ歯にする方のほとんどは、高齢の方ではなく50代60代です。

当院で総入れ歯の治療をする前までは、総入れ歯にネガティブなイメージをお持ちだった方は非常に多いです。

しかし、この記事をご覧いただくと、意外と思っていたより総入れ歯も良さそうと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

歯がなくなって総入れ歯になったとしてもきちんとした治療ができますので、お一人で悩まずにまずはご相談いただければと思います。

【関連記事】50代60代歯がボロボロのときの治療方法、費用を解説

 

入れ歯や歯がボロボロでも当院はそのような方の治療に特化しているため、全ての診療室は完全個室となっておりますので、ご安心してお越しください。

この記事でお一人の患者さんでも前向きになっていただければと思います。

院長 小西 浩介

ご予約はこちらから

 

ご自身に近い状態が症例集にいずれかに該当すると思いますので、歯がボロボロのときの治療を行なった症例集で治療の種類や治療費用もご確認ください。

院長 小西 浩介

【関連記事】歯がボロボロ、グラグラでもきれいに治る!お口の中の状態別で解説|テレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)の症例集とその治療費用値段

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