入れ歯かインプラントか?わかりやすい選ぶポイント

入れ歯かインプラントか?わかりやすい選ぶポイント

歯を失ったり歯がボロボロで、これから入れ歯かインプラントかどちらがいいかと迷っている方も少なくありません。

 

入れ歯とインプラントはメリット、デメリットが相反する治療方法であるため、患者さんにとっては選ぶことが難しいことがあります。

【関連記事】従来の入れ歯でもインプラントでもないドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)をご存知ですか?特徴、メリット、料金表を解説

 

しかし、入れ歯かインプラントかの選び方はポイントを押さえれば、実は簡単です。

このブログでは、入れ歯かインプラントか迷っている方にわかりやすくそのポイントをお伝えします。

 

この記事の執筆は、歯がボロボロの状態や、歯を失った患者さんの治療を専門としている、学会やコンペティションで数々の受賞歴を持つ、東京の「このは歯科クリニック」の院長である小西が行っておりますので、今後の治療のご参考にされてください。

 

この記事の内容は、

  1. 入れ歯かインプラントかで迷ったときのポイント
  2. インプラントより入れ歯が向いている方
  3. 入れ歯よりインプラントが向いている方
  4. 入れ歯とインプラントのデメリットと費用を比較する
  5. 入れ歯かインプラントか、状態にあった選び方のまとめ

入れ歯かインプラントかで迷ったときのポイント

50代60代で入れ歯かインプラントで迷った方は、現在の全体の歯のボロボロ具合、状態によって決めることで選びやすくなります。

 

保険の部分入れ歯

保険適用の部分入れ歯

 

保険適用の部分入れ歯と総入れ歯が入っている状態

 

なお、保険適用の入れ歯(部分入れ歯、総入れ歯)の場合は、噛めないことや見た目が良くないこと、入れ歯が合わないことになる可能性が高くなります。

 

ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)とは

 

したがって、当院では、自費入れ歯(保険外治療)の中でも、ドイツ式入れ歯と言われるテレスコープ義歯かインプラントで検討されることをおすすめしております。

【関連記事】ドイツ式入れ歯とは?テレスコープ義歯のメリットから費用値段まで解説

 

インプラントのポイント

入れ歯かインプラントかで迷ったときの選ぶポイントの結論から言いますと、

 

奥歯や前歯を1本2本程度失って、他の歯がすべて健康(過去に治療をしていない)である場合などにはインプラント治療が向いている場合があります。

 

 

一方、歯がボロボロで歯の欠損が多い方や、歯の欠損箇所が少なくても過去に歯科治療の既往が多く、被せ物や詰め物が多い50代、60代以降の方には、ドイツ式入れ歯であるテレスコープ義歯が向いていることが多いです。

 

【関連記事】50代60代で入れ歯なら、ドイツ式入れ歯で現在、将来の歯の悩みをなくしましょう。ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)とは?

 

また、インプラント治療で骨の厚みが少なく、大掛かりな骨造成が必要な方には、将来を見据えてドイツ式入れ歯を提案することがあります。

【関連記事】必ず知るべきインプラントのリスクと対策

 

具体的にどのような方、どのようなお口の中の状態の方が、入れ歯、インプラントに向いているのかを、これから実例をあげて解説していきます。

 

インプラントより入れ歯が向いている方

インプラントより入れ歯が向いている方の例を以下に挙げます。

他の歯も過去に治療した既往があり、他の歯も心配な方

50代男性の治療前:奥歯の左右で3本、4本の歯を失い、インプラントか入れ歯で迷っていた患者さんです。

 

インプラントをするにしても大掛かりな骨造成が必要であること、他の歯も今後治療をする必要があり、

 

将来的にインプラントが追加になる可能性が高かったため、患者さんと相談した結果、ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)を計画しました。

 

今後、歯を失っても入れ歯を作り変える必要がない、寝る時もつけたまま過ごせる入れ歯の種類で治療を行いました。

 

50代男性のテレスコープ義歯の治療後

 

このような状態に従来の入れ歯治療を行うと、ご自身の歯に負担がかかり、歯が抜けてしまう可能性があるため、入れ歯治療の種類の1つであるドイツ式入れ歯が望ましいと言えます。

【関連記事】テレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)の値段費用を料金表で解説

 

インプラントをするために骨が足りないため、大掛かりな骨造成が必要な方

60代男性の治療前:上の奥歯3本を失っており、その手前の歯もグラグラで抜歯せざるを得ない合計奥歯4本欠損になる状態です。

 

他院でインプラントを検討するも大掛かりな骨造成が必要と言われるも、奥歯3本4本の部分入れ歯に抵抗がある方で、当院でセカンドオピニオンとして来院された患者さんです。

 

インプラントの場合、骨造成を必要とするため、長持ちしない可能性も伝え、

また、他の昔治療された歯に症状はないものの、将来的に歯を失う可能性が高く、通常の入れ歯では歯を痛め、今後も歯の喪失の速度が加速するリスクを説明しました。

 

患者さんと相談した結果、ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)を計画しました。

 

以前治療した被せ物も全て外し、潜んでいた虫歯治療等も行い、上の歯のもともとある歯も、欠損の箇所も全て補う一体型の取り外し式のブリッジのような入れ歯、ドイツ式入れ歯で治療を行いました。

 

将来、歯を追加で失っても入れ歯を作り直さず、簡単な修理で治療ができます。

 

50代60代では、インプラントの骨が足りない方、他の歯も心配な方も少なくありません。

そのような場合、インプラントに代わるドイツ式入れ歯という選択肢が有効であることもあります。

【関連記事】テレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)は何年使えますか?テレスコープ義歯の寿命を解説

 

ブリッジが外れそう、とれそうで歯を何本も失う可能性がある方

ブリッジが外れそう、とれそうで歯を何本も失う可能性がある方は、インプラントが何本も必要になることがあります。

また、大掛かりな骨造成も必要な場合も少なくありません。

 

50代女性の治療前:ブリッジの土台の歯が虫歯で、ブリッジがグラグラしており、とれそうな状態。

 

ブリッジを外すと全て虫歯になっており、抜歯適応の歯も多いが自身の歯も数本残せるため、インプラントではなく、自身の歯を残して活かし守ることができるドイツ式入れ歯を計画した。

 

ドイツ式入れ歯で治療した状態、義歯の中に自身の歯を取り囲んでいる。

 

50代女性の治療後のドイツ式入れ歯の見た目

【関連記事】ブリッジの土台の歯が虫歯になったら?知っておくべき治療方法

 

歯周病で歯を失った方

撤去したインプラント2

インプラントは骨に埋め込むため、歯周病のような状態(インプラント周囲炎)になり、抜けてしまう可能性があります。

 

そのため、歯周病で歯を失った方は、歯周病菌が多いことがあるため、インプラントも歯周病に罹患し、抜けてしまう可能性があります。

 

50代女性の治療前:インプラントは抵抗があるため、他院で保険適用の部分入れ歯を装着していた。

 

治療前の見た目

 

50代女性の治療前:上顎は自費総入れ歯、下顎はドイツ式入れ歯で治療した状態

 

治療後の見た目

【関連記事】50代60代で総入れ歯にしたい方へ|歯が1本でも残せるなら総入れ歯ではない入れ歯の種類をご存知ですか?

 

インプラントが怖い方、抵抗がある方

インプラント治療を受けることができない方、インプラントをやりたくない、怖い方、過去にインプラント治療を受けて失敗に至った方は、入れ歯を選択する方が多い傾向です。

 

60代女性の治療前:過去、7本のインプラントを治療していたが、インプラントがダメになり入れ歯にしたいという主訴であった。

 

上下ドイツ式入れ歯で治療をした状態

 

上下ドイツ式入れ歯で治療をした見た目

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ご病気がある方

インプラントは骨に埋め込むことから、循環器系疾患やアレルギー疾患,消化器系疾患,骨粗鬆症,腎機能障害に影響を受けることがあります。

 

また、その逆で、それらの疾患に影響を与える可能性もあります。

 

そのため、インプラント治療の可否は日本口腔インプラント学会でも、『現在健康であること(種々の検査に問題となる異常がない)』と推奨されています。

(参考文献:日本口腔インプラント学会 口腔インプラント治療指針2020)

【関連記事】インプラント以外の方法を徹底解説

 

入れ歯よりインプラントが向いている方

入れ歯よりインプラントが向いている方の例を以下に挙げます。

歯を失った箇所が少なく、他の歯が健康な方

歯を失った箇所が少なく、他の歯が健康な方は噛み合わせが悪くない限り、該当箇所のインプラント治療をおすすめすることがあります。

 

50代女性:前歯1本、奥歯2本が欠損。その他の歯は比較的健康な歯が多い状態

 

前歯1本、奥歯2本にインプラントを行った状態

 

今後、追加で歯を失ってもインプラントに抵抗がない方

以前、奥歯2本に部分入れ歯を入れていたが、引っ掛けていた歯が折れてしまった状態。合計奥歯3本の歯を失う状態となる。

 

他の歯も状態は良いとは言えないが、今後その都度インプラントを行っていく方針でインプラント治療を行うこととした。

 

奥歯3本分の手前の奥歯2本分のインプラントで治療を行った状態

 

入れ歯に抵抗がある方

60代女性の治療前:ブリッジを外すと、全ての歯が虫歯で抜歯しなければならない歯が多い状態

 

入れ歯に抵抗があったため、インプラント6本と自身の3本を残して、インプラント治療を行った状態

 

60代女性の治療後の見た目

【症例集】歯がボロボロでも綺麗になれるBefore、After!治療方法と費用を掲載

 

入れ歯とインプラントのデメリットと費用を比較する

入れ歯とインプラントのメリット、デメリットの違い、比較

入れ歯とインプラントのメリットを比較するよりも、

患者さんの状態に合わせて、入れ歯とインプラントのデメリットを比較する方がわかりやすい場合があります。

【関連記事】必ず知るべきインプラントのリスク、デメリットを解説

 

例えば、インプラントがハイリスクな方は、インプラントのデメリットが大きくなります。

一方、ほとんどの歯が健康な方は通常の入れ歯も、ドイツ式入れ歯もメリットを受けることが少なく、デメリットの方が大きくなります。

 

入れ歯とインプラントの治療費用の違い、比較

多くの患者さんが、入れ歯もインプラントも治療費用を比較する場合、現在、歯を失った箇所のみで考えがちです。

 

重要なことは、入れ歯とインプラントの生涯掛かるかもしれないという治療費用をおよそ計算して比較することです。

 

  • インプラントの治療費用:1本約50万円
  • テレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)の治療費用:132万円〜

【関連記事】テレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)の値段費用を教えてください

通常の入れ歯では、失った歯を補うために、歯に引っ掛けた部分が悪くなり、歯を失うと、歯を失い、入れ歯も作り替え、最終的には歯が1本もなくなる状態に陥る患者さんも少なくありません。

 

保険外治療の自費入れ歯で数十万円かけたのを繰り返す、その治療費用を想定することも大切です。

 

インプラントの場合は、今後歯を追加で失った際にインプラント1本おそよ50万円の治療費用をかけれるかどうかを考えることも重要です。

 

60代男性の治療前:奥歯3本4本失っている

 

60代男性の治療後:ドイツ式入れ歯で全ての治療を行うことができる。

 

一方、ドイツ式入れ歯と言われるテレスコープ義歯の場合は、将来を見据えて先に全ての治療を行い、将来歯を失っても簡単な修理で使い続けることができるため、初期費用の治療費用はかかるものの、コストパフォーマンスに優れた治療と言えます。

【関連記事】テレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)の値段費用、料金表を状態別で解説

 

入れ歯かインプラントか、状態にあった選び方

入れ歯かインプラントか迷っている方は、一律に入れ歯とインプラントのメリット、デメリットの比較や違いを考えるのではなく、

ご自身のお口の中に合わせて将来困らないように、入れ歯とインプラントのどちらがいいかを判断することをお勧めします。

 

当院では、私の受賞歴や実績で、歯を失ったり、歯がボロボロの方が全国から来院されています。

【院長紹介】症例コンテストで数々の受賞歴を持つ院長の経歴紹介

 

入れ歯専門、インプラント専門ではなく、入れ歯とインプラントの両方の選択肢を患者さんの希望やお口の中にあった最適な最善な提案をしております。

 

入れ歯かインプラントで迷っている方はご相談ください。

 

まずは、治療の前にお悩みをお伺いし、治療のご相談から行いますのでご安心してお越しください。

初診は5500円(保険外診療)です。

執筆者 このは歯科クリニック 院長 小西浩介

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日付:   カテゴリ:歯のお悩みブログ

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