最終更新日:2023年10月23日
院長の小西です。
テレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)の値段費用についてはよくいただくご質問です。
今回はテレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)の値段費用について説明します。
この記事の内容は、
- テレスコープ義歯は保険適用可能か
- テレスコープ義歯の費用はいくら必要か
- 【実際の症例集でわかる】お口の中の状態によるテレスコープ義歯の費用
- あなたの治療費用がわかるまでの流れ
- テレスコープ義歯治療は歯科医師選びが重要
- 費用感と術後の見た目がわかる症例集を参考に
テレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)は保険適用可能か
保険内診療で可能な入れ歯(部分入れ歯、総入れ歯)は、健康保険法で定められた材料、制作方法、治療方法、調整回数など多くの制限があります。
保険外診療の入れ歯は様々な種類が存在しますが、その中でも取り外しができるブリッジのような種類であるドイツ式入れ歯と言われる『テレスコープ義歯』という選択肢があります。
テレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)治療は、保険適用できない保険外治療(自由診療)となります。
治療開始からの虫歯治療や歯周病治療、噛み合わせ治療、仮歯・仮義歯、治療後の調整やメンテナンスは全て保険外診療となります。
全て保険外診療のため、高額になりますがテレスコープ義歯は医療費控除の対象となります。例えば、年間の所得が(基礎控除後の課税総所得)500万円の場合、200万円のテレスコープ義歯の治療をした場合、軽減される所得税額及び住民税額は55万円です。
テレスコープ義歯の費用はいくら必要か
テレスコープ義歯の費用で注意しなければならない点は、治療終了するまでの費用の総額がいくら必要かという点です。
テレスコープ義歯で治療する場合の多くは、虫歯治療や歯周病治療、噛み合わせ治療、仮歯・仮義歯、治療後の調整が必要となります。
そのため、当院ではテレスコープ義歯の本体のみの費用ではなく、治療開始から治療後の調整までを含む費用として明朗なパックの費用でご案内しております。
当院でのテレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)の費用はおよそ200〜300万円ほどかかります。費用はどのようなお口の中の状態かによって変わります。お口の中の状態とは、歯の本数やその状態、噛み合わせ等によります。
テレスコープ義歯は大きく分けて3種類のコーヌステレスコープ、レジリエンツテレスコープ、リーゲルテレスコープが存在し、どの種類かによって費用が確定します。
おそらくこのテレスコープ義歯が適しているという予測は初診時の診察でお話が可能です。
以下に代表的な状態とその費用の例を症例を用いて解説しておりますので、ご来院前におよその費用感や種類が把握できると思いますのでご参考ください。
【実際の症例集でわかる】お口の中の状態によるテレスコープ義歯の費用
お口の中の状態で大きく3つに分かれます。
- 歯の欠損が多い方(残りの歯が約4本以下)は、レジリエンツテレスコープ231万円(10%税込)
- 歯がボロボロ、歯がグラグラの方(残りの歯が約5本以上)は、コーヌステレスコープ308万円(10%税込)
- 奥歯2本分の部分入れ歯をお考えの方は、リーゲルテレスコープ154万円(10%税込)
上記をより詳しく私が実際に治療した患者さんの症例集を用いて解説していきます。
1.歯の欠損が多い方(残りの歯が約4本以下)はレジリエンツテレスコープ231万円(10%税込)
<お口の中の状態例>
- ブリッジが取れそうで、虫歯で歯が数本しか残らない方
- 欠損が多く歯がボロボロ、歯がグラグラで数本しかない方
- All-on-4をお考えの方
- 残せる歯が4本以下の方
<テレスコープ義歯の種類と費用>
種類:レジリエンツテレスコープ ※レジリエンツテレスコープとは
費用:治療開始から治療終了まで、仮歯等含んで231万円(10%税込)
<実際の患者さんの症例>
・(50代女性)ブリッジが取れそうで、その後の治療を含めてどうしたらいいかわからない。インプラントもドイツ式入れ歯も含めて相談したい。この症例の詳細はこちらから
・(50代女性)上の歯の全部のブリッジがグラグラで取れそう。できるだけ自分の歯を残したい。インプラントも検討しているが怖いのと本数が多いと言われたので極力したくはない。この症例の詳細はこちらから
・(50代男性)歯が悪くて食事がとれなくなってきたので治療を受けたい。食事をとれるようにしたい。この症例の詳細はこちらから
・(50代男性)歯が悪くて食事がとれない。仕事でもマスクを外せないため、支障が出ている。別のインプラント専門の歯科医院に相談も行ったが、手術やどれくらい持つのか、費用の面、自分の歯を残せるなら治したい。インプラントとドイツ式入れ歯で迷っているので相談して治療してほしい。この症例の詳細はこちらから
2.歯がボロボロ、歯がグラグラの方(残りの歯が約5本以上)は、コーヌステレスコープ308万円(10%税込)
<お口の中の状態例>
- 歯の本数はある程度あるが、全体の歯がボロボロ、歯がグラグラ
- 歯の欠損が数本で銀歯や被せ物が多い
- インプラントを3本以上お考えの方
- 奥歯3本分以上の部分入れ歯をお考えの方
- 残せる歯が5本以上の方
<テレスコープ義歯の種類と費用>
種類:コーヌステレスコープ ※コーヌステレスコープとは
費用:治療開始から治療終了まで、仮歯等含んで308万円(10%税込)
<実際の患者さんの症例>
・(50代男性)歯がボロボロになり、歯を失ったところが増えて噛めなくなり、インプラントか入れ歯かの治療で悩んでいる。この症例の詳細はこちらから
・(50代女性)歯が全体的にグラグラなので、将来的なことも考えて治療したい。以前保険内で入れ歯治療を受けたが、食事がしにくく痛みもある。この症例の詳細はこちらから
・(60代女性)奥歯がないので食事ができない。過去に前歯にいれたインプラントが膿んでいるのでインプラントはやりたくない。ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)を検討しているが、インプラントも含めて診てほしい。この症例の詳細はこちらから
・(50代女性)親の介護で忙しく自分の歯にまで手が回らなかった。今回歯が悪いところを全部治したい。この症例の詳細はこちらから
3.奥歯2本分の部分入れ歯をお考えの方は、リーゲルテレスコープ154万円(10%税込)
<お口の中の状態例>
- 奥歯の一番後ろとその前方の歯が連続した2本欠損の方(前から数えて6番目と7番目の歯欠損)
- 奥歯2本分の部分入れ歯をお考えの方
- 奥歯のインプラントを2本勧められた方
<テレスコープ義歯の種類と費用>
種類:リーゲルテレスコープ ※リーゲルテレスコープとは
費用:治療開始から治療終了まで、仮歯等含んで154万円(10%税込)
<実際の患者さんの症例>
・(50代女性)奥歯がないのでインプラントにしたいが、他院で骨がないので大掛かりになると言われたのでインプラントが怖いので相談したい。この症例の詳細はこちらから
※当院では将来的な介入を見据えて全体的なリーゲルテレスコープはご提案しておりません。また、他院で全体的なリーゲルテレスコープを提案されたので、リーゲルテレスコープで治療してほしいというご依頼はお断りしております。詳しくは、こちらをご覧下さい【解説】テレスコープ義歯のデメリットとは
あなたの治療費用がわかるまでの流れ
ご自身に近い状態を症例集ではご確認いただけますが、『私はどれくらいの費用かかりますか』というお電話でのご相談は非常に多いです。
今回はテレスコープ義歯の費用を解説しましたが、当院では歯を失った、または歯がボロボロの方の治療を専門にしておりますので、歯が全てなくても総義歯やインプラント、ブリッジ、その他の保険外診療の義歯でも治療することが可能です。そのため、お口の中の状態を見て、費用感を相談しながらいくつかの治療プランをご提案するようにしております。
ですので、歯がボロボロで全体を治療する必要がある方で費用が心配という方もご相談いただければと思います。
実際の流れとしては、まずは初診で私から直接お悩みやお話をお伺いし、今後のご相談を行います(初診料5500円相談料込)。その後、後日または当日に精密検査を行い、最終的な治療計画をもとにしてカウンセリングをし、治療方針や治療の流れを決定していくお話をします(精密検査と治療計画説明ご相談の通院2回で55000円)。
その際に詳しいテレスコープ義歯の種類や設計をお伝えしますが、テレスコープ義歯以外のインプラントやその他の治療種類もご提案の中に組みこみ、費用やメリットデメリット患者さんの要望も考えた数種類の治療をご提案するようにしております。
当院にお越しの時点で経歴や実績を調べられて小西先生に治療してもらいたい、あとは費用の相談をしたいという方がほとんどですが、上下全体の治療をされる場合、上下ともにテレスコープ義歯で治療すると、治療費用が心配な方という方は少なくありません。
当院では、上下で治療が必要な場合は、先に述べたように全体の治療費用も考えた計画案を提案することができますので来院時にご相談ください。
当院では、歯がなくて噛めない方や、見た目でお困りの方でも、最短で治療開始から2回目で仮歯や仮義歯を装着することができ、その治療費用もテレスコープ義歯の場合は含まれておりますので、わかりやすい安心な費用体系にしております。
治療をお考えの方で早く治療を進めたい方にはとても喜んでいただいておりますので、治療をお考えの方はご自身でずっと悩まず、少しの勇気を出してもらい来院さえしていただければ、自分はどういう治療を受けれるのだろうかという悩みは解消されますので是非まずはご相談ください。
症例集では様々な状態の患者さんをBEFORE、AFTERを掲載しております。そちらには治療の種類(テレスコープ義歯の種類等)や治療費用、治療後の見た目も掲載しておりますのでご確認いただければと思います。
あなたのお口の中に近い状態が見つかる【費用・術後の仕上がりがわかるBEFORE・AFTERの症例集】症例集はこちらから
また、当院の初診から精密検査等、治療の費用は料金表にて公開しております。料金表はこちらから
テレスコープ義歯治療は歯科医師選びが重要
テレスコープ義歯は歯科医師によって治療できるかできないかが変わります。歯科治療の中でも非常に難易度の高い治療となりますので、全国でも治療できる歯科医師はわずかであります。
また、治療ができるとしてもその技術、何より結果が重要です。治療技術がどれくらい高いのかどうかは残念ながら患者さんには判断しづらいものかと思います。
テレスコープ義歯は高額な治療で、かつ治療技術が大きく影響を受ける治療ですので入念に調べてから治療を決断されるのが良いかと思います。
とはいえ、これはテレスコープ義歯治療にかかわらずですが、医科歯科問わず各分野の本当の名医を見つけるのは、患者さんの立場からすれば非常に難しいものだと思います。
私は歯がボロボロや歯がグラグラで欠損が多い実際の患者さんをテレスコープ義歯やブリッジ等を用いて治した症例発表で、学会やコンペティションにて数々の受賞歴や依頼講演や依頼執筆をいただいていますので、それをインターネットで見つけられ全国から多くの患者さんが来院されております。
学会やコンペティションにおいて症例発表で最優秀賞を何度も受賞している院長小西浩介の実績経歴は院長紹介で詳細を紹介しております。院長の実績経歴はこちらから
当院にお越しの方は、入れ歯専門、インプラント専門に何件も相談に行ったという方は非常に多いです。当院ではどちらも専門的に行っておりますので公平な視点で、かつ専門的な医学的な見地で診察し患者さんの希望とすり合わせるようにつとめておりますので、患者さんからすれば当院のみでご相談が完結するというのは時間的、肉体的、費用的にも大きなメリットであると思います。
テレスコープ義歯やインプラントでお考えの方や『歯がボロボロすぎて歯医者に行けない』という方は是非一度当院にご相談いただければと思います。
まずは、症例集でご自身に近い患者さんで少しでも不安を取り除いていただければと思います。症例集はこちらから
院長小西浩介